ころばぬ先の家庭教育―長期不登校になる前に学んでおきたい親の対応法 中学生編
水野 達朗
牧歌舎

こちらの本、皆さんもうご存知ですね
ぶにん先生のブログで、どんきー先生がBOOKシェアリングの記事をのせておられます。
私も参加してきました。たくさんの方がコメントされているのでとて参考になります。
ただ、400字までというのは、以外と難しい・・・。
なので、自分の頭に刻みこむためにも、記事にしておこうかなと思います。

多くのご家庭を支援してこられた先生の体験からくる想いのつまった御本だと思います。
中学生となっていますが、中学生以上・思春期のお子さんには大切なことが書かれていると感じています。
いくつか、心に残っている部分の引用をしたいと思います(赤字青字は引用です)

【教えることを手離し始める時期】
『中学生の家庭教育では「教」の部分の色合いを薄めて、「育」の部分の色合いを強める』
「教」は、今までのしつけ。そして「育」はそれを受けて子供自身が考え自分のものとして身に着けていくための育ちなのでしょう。
教育熱心な親御さんは、育の時期にきてもなかなか待つことができないのかもしれません。
思春期は、子供が今まで教わったことを実際に自分でやってみる時期なのでしょうか。
親は、それを理解したうえで、子供が失敗することを恐れない気持ち・待つことによる親の不安を受け止める気持ちが大事ですね。
ただ、日常生活では、ここからが思春期ですよとは誰も教えてくれません。なので親の方が気づかず今までどおりの対応になっている場合があるのかもしれませんね(うちのことです

【近年増加している中1ギャップとは】
 1 自己発揮機会喪失ストレス蓄積型
 (小学校でのようにリーダーシップがとれなくなる)
 2 喪失不安増大型(小学校で担任や友人に守られていた)
 3 システム変化不安型(勉強や宿題の変化)

息子は、2と3の複合型でした。
小学校では、ちょっと変わっている子。それも、みんな違うのだから良いんだよと対応されます。それが、中学校ではみんなで一斉にスタートをきることになります。
そして、勉強の習慣がなかった息子は、宿題の提出一つでも、スムーズに行かなかったようです。小学校では、宿題ができていなくても、最終的には許されていたようです。しかし中学はそうはいきません。宿題を忘れると翌日朝8時までに見せに来ること。これが不登校への引き金(理由?)になりました。

【家庭力が高まればソーシャルスキル(社会性や協調性)が高まる】
「自分の気持ちを伝えること」「相手の気持ちをわかろうとすること」これが技術的にできずに苦しんでいる中学生が多いのです
社会の縮小版である学校社会でも、とても大事なことです。息子はこのスキルが低いです。
中学校入学時は、相手との間の取り方がわからず、ギクシャクしてくる。どうしたらいいのかわからない。
こんな感じだったのでしょうか。
親も、ここまで考えが至らず、何もわかりませんでした。

実際、支援を受け始めた頃は、他人とコミュニケーションをとることが大きな課題でした。
家族の中での会話も、テレビを見ていて息子が何か感想をいいます。それを受けて私が話しをつなげても、その次に息子はもう違う話をしている状態でした。
これでは、同年齢の子供同士で話すことはできないだろうという感じがありました。
親が、こういうふうに話しなさいといっても、息子にはうるさいだけでした。
ネットでの付き合いも、一方的にボールをなげているようなものです。
当時は、親も息子から話さないのだから親から話しをしてあげないとという気持ちがありました。
でも、今ならわかります。もう一呼吸・二呼吸息子が話しを始めるのを待つことが必要だったのだと。

『思春期の子供を愛するということ』
私たちは、わが子でも面とむかって愛しているとなかなか言えないのではないでしょうか。
突然『愛してる』と母親から言われても息子にすれば「はあ?」という感じでしょう。
本に記述されているように、愛する=信頼するという考え方は、よくわかります。

『先回りしてものを言って子どもの経験を奪わない』
手出し口出しせずとも子どもが考えて問題に取り組める状態なのに、親が先回りして手出し口出ししてしまうことです
今でも、息子のテスト前になると私の方がソワソワしてしまいます。勉強しなくて大丈夫なの?とつい言ってしまいそうです。
朝天気が良くないと、カッパはいらないの?と聞いてしまいそうです。(自転車通学なので)
息子の不登校以前は、なんの躊躇もなく息子に言っていました。子供が失敗することを親が不安になっていたのだと思います。そして、先回りして自分の不安を取り除いていたということです。


『ターンテーキング』
会話のキャッチボールです
我が家にとって、この章が一番耳に痛く、また改善が必要なように思えます。
会話のキャッチボールが苦手な息子です。
相手の会話をうけとって、同じ話題で投げ返す。これがなかなかできませんでした。復学直後は、担任の先生もこのことを理解してもらっていました。そんな時、○○くん今日『話は変わるけど〜』って言ってくれたんですよ。こう報告してくれました。今までは、こんな言葉なしに、話を変えていた息子でした。友達とのコミュニケーションをとるためにも、息子には必要なスキルでした。
ターンテーキングの自己チェック(本文より引用)
1 相手の言葉を静かに見守りながら待てているか
2 よく観察しているか
3 相手の言葉を深く理解しようとしているか
4 傾聴する姿勢ができているか
5 話の内容が変わってしまっていないか
6 早口すぎないか・声の大きさは適切か


『アドラー心理学』
この項で書かれている、「点数評価」と「努力評価」が、今でも私の課題です。


この御本に、7章48項目の記述があります。
その中で、7項目を感じたままに書きました。もっと、内容を見てみたいと思われる方が一人でもいればうれしく思います。
最後のページに、この言葉を音読してくださいと記述があります。
声に出すと又違った感慨があります。皆様はいかがでしょうか。
 「家庭教育の目標は親が仮にいなくなっても子が自分で考えて行動して生きていくこと」
 「教育の原点は家庭にある」
 「親が変わらなければ中学生の子どもは変わらない」
 「待つだけでは解決できない中学生の不登校のケースが多い」









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先生に、記事にすることを心よく了承いただきうれしくなりました。でも、紹介というより単なる感想文になってしまったようで・・・ごめんなさ〜い


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