本記事は、前述の『高校生の不登校』の記事にいただいたコメントです。(追記あり)
今、不登校で道を探されている方に少しでも参考になればと思い、
ご本人の了解を得て、もう一度掲載させてもらっています
高校生の不登校で、通信制高校を選ばれたCASEです。

うたさんは、次女さんの不登校でエンカレッジで支援を受けておられます。そのご縁で高校生の長女さんへの助言もいただいたと伺いました。
エンカレッジは小学生対応ですが、専門家である上野先生のアドバイスは、長女さんの新たな道への大きな手助けになったのではないでしょうか。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【うたさんのcase


現在高2の長女は、高1の5月にはもう学校へ行くのが辛そうでした。
その時小5の次女が完全不登校になって4カ月経っていました。
「私まで不登校になったら親に心配をかける、お母さんが病気になっちゃう」という思いで何とか行っていたようですが、6月から遅刻や欠席が増えて7月から不登校になりました。12月から通信制高校に転学し、今は毎日登校しています。

我が家の場合は、高校で不登校になって選択肢の少ない事に驚きました。
娘は学校には戻れないことが自分でははっきりしていましたが、親には言い出せずにいました。(これは先生に入って頂いて、後からわかりました。)

1、留年する・・・同級生が上級生に、下級生が同級生になる。
中学の部活の後輩が同級生になってしまう訳です。
何より、【大学受験一直線!】のその高校に留まることは無理でした。

2、他の普通高校に転校する・・・これは転居でもしない限り、受験し直して来春から通う事になります。
『また受験勉強』『同級生より1年遅れる』

1・2とも、よっぽどの強さ、開き直りがないとできません。または「どうしてもこの高校に行きたいんだ」という強い意志が必要です。
難関校に再受験して入るような子にはそれができるそうですが、苦労せずに入れるような高校だと、入り直してもまた行けなくなる可能性が高いそうです。
不登校を経験したような子には、まず難しいそうです。これは全くその通りだと思います。

娘の場合、定時制も違うな、と思いました。
そうなると通信制しかありません。何校も見学しました。

通信制高校を見学する時は、先生の説明だけで決めないで、実際に授業の様子を見せてもらうといいです。生徒の雰囲気もわかります。
事実、先生の説明を聞いていい学校だと思っても、別の日に授業を見せてもらうと「あれっ?」と思った学校がありました。本人の強い意志があればどんな学校にいってもやっていけるとは思いますが・・・。

行き渋りが出た頃、『低空飛行でも何でも何とかしがみついて、入学した学校を卒業するのが、本人にも親にも負担は少ないのかな、ここで踏ん張れば何とかなるんじゃないの?』と思っていました。
『娘が高校に留まることは無理とわかって、通信制に転学する道を受け入れる』
ここまでの葛藤が親にはしんどかったです。
娘も同じだったでしょう。「通信制を探そう」と娘に言った時、ホッとした様子でした。

通信制というと“毎日登校しなくても単位を取れば卒業できる”
“自習して、わからないところを先生に教えてもらう”
県内の通信制はそういうところしかありませんでした。大学進学という目標のある子には大丈夫なのでしょう。が、娘はその時は進学する意欲もありませんでした。
『自分で時間割を決めて自分で勉強する学校に娘は通い続けられるだろうか?』
なかなかここぞという学校に巡り合えませんでした。

通信制だけど毎日時間割が決められていて、クラス制で、修学旅行も運動会もあるK高校が隣県にありました。ああここに行かせてあげたいなあと思いました。
『ここなら、普通高校のような”高校生活を経験できるのでは?』
娘は文化祭や音楽祭は好きで、張り切って委員をやるような子でした。何より先生方が好印象でした。
娘もそこが気に入りましたが、学費が最も高く、遠慮しているようでした。

今まで自転車で15分の高校に遅刻していたのに、電車も含め1時間弱かかる高校に行けるだろうか、という不安が親にはありました。
交通費をかけて、また制服を買って(通信制は制服のない学校が多いです)、それでまた行かなくなったらどうしよう・・・。

「K高校しか無いでしょう」
と太鼓判を押してくれたのは次女のことでお世話になっていたエンカレッジの上野先生でした。
「同年代とコミュニケーションの取れる、友達を作れる学校が適している。(長女)は勉強よりまずコミュニケーション力をつけていくことを重点に考えましょう。」

果たしてK高校はベストの選択でした。
通信制高校には不登校経験者が多数います。先生方の“心のケア”は安心できます。
4か月でほぼ1年分の単位を取り、レポートを提出し(勉強は前の学校ほど厳しくないので)、無事2年生に進級しました。
最近ようやく、お弁当を一緒に食べる友達ができたそうです。この連休にはその友達と遊びに行っていました。

今の高校に通い始めて電車通学だけでも疲れ、友達もできずにいた頃、朝起きられない日がありました。
駅で前の高校の生徒と会ってしまうのも嫌なようでした。
欠席したり、午後から行ったりが2,3日続きました。

K高の担任の先生にその様子を伝えると、
「休んでしまうとまた明日もまあいいか、と休んでだんだん行きづらくなるよ。昼からでも、1時間だけでもいいから顔を見せて欲しい、私も安心するから」と言われました。
学校に行けば、「どうした?」と声をかけてもらい、じっくり話をする時間をとって頂けたようでした。
そうして何日か後に「明日は遅刻しないで来なさいよ」と言われ、頑張って行く姿がありました。

娘は、K高校に決めた時、訪問の先生の計らいもあって、両親の前で「今まで、妹が頑張って学校に行き始めたのに自分は家にいて心配かけてごめんなさい。これから1から出直すつもりで頑張るのでよろしくお願いします」と宣言しました。
「行かなくちゃ」という気持ちは強かったと思います。


2月のK高校での三者面談の時「世の中にはたくさんの職業がある。それを私達教師が見せて、知らせていくから、2年生の終わる頃には将来どんな仕事に就きたいか、大体決まっているといいと思う」「大学進学を希望するなら、課外でいくらでもつきあうよ」と担任の先生が話されました。
この高校にして良かったと思いながら帰り途に
「勉強勉強だった前の高校とは全然違うね。将来の仕事まで見通して教えてくれるのは、いいね」と話すと
「うん、でも前の高校には前の高校のいいところ、K高校にはK高校のいいところがあるから。趣旨が全然違うから仕方ないよ」と娘が言ったので、(わかってるじゃん)と頼もしく思えました。

今でも遅刻することがあります。
ため息つきながら行く時があります。
でも休みません。
娘を(少し)安心して見ていられるようになりました。
社会に出ていけるかということになると『まだまだ!』ですが。

我が家は、『話辛いことでも親子向き合ってじっくり話す』ということができていなかったと思います。
私も長女が高校で不登校になって初めて、娘と真剣に向き合いました。
その時、上野先生と訪問の先生の助けがなければ、できませんでした。
家族が真剣に向き合って不登校を乗り越えた日々を忘れずに、これからも娘を信じて、娘に向き合って、子育てを学んでいきたいと思います。





にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へにほんブログ村

ここをクリックしていただくと、読んでいただいたことがわかりとってもうれしくなります。



スポンサーリンク

 
 カテゴリ
 タグ
None